魔法科高校の劣等生では、主人公の達也は二科生、妹の深雪が一科生と、それぞれ同じ高校に通っている筈なのにクラスが分かれています。
この一科生と二科生の違いはタイトルである“劣等生”という言葉にも関係した重要なポイントとなっていますので、それぞれ何が違うのか、チェックしておくといいでしょう。
こちらでは、魔法科高校における一科生二科生について解説していきます。
ネタバレも含むので御注意下さい!
魔法科高校の一科生・二科生について
達也達が通う魔法科高校の第一高校では、入学時に試験が行われており、試験の結果によって一科生・二科生とクラスが振り分けられます。
ざっくりとした言い方をしてしまうと、試験において優秀な成績を収めたものは一科生、そこまでではないと判断されたものが二科生に振り分けられるため、一科生は優等生、二科生はあくまで一科生の補欠要員として扱われているんです。
その為、一科生が二科生を見下したり、お互い対立するようなことも多く、この差別をどうにかしようと三巨頭は奮闘していたりするわけですが…
こうしたシステムもあって、二科生=劣等生というイメージが付けられ、主人公である達也は二科生に振り分けられたこともあり、魔法科高校の劣等生というタイトルがしっくりくるような作りになっています。
司波達也は超優等生
そんな主人公の達也、二科生に振り分けられて周囲からは劣等生認定されている訳ですが、一科生程度の学生であれば、束になっても叶わないほど実ははちゃめちゃに強い&超がつく程の優等生です。
その実力は、同じく一年生で一科生として主席入学をした妹の深雪を優に超えており、学生所か大人ですら太刀打ちが出来ないようなほど。
そんな達也がどうして二科生に?なんて思うかもしれませんが、それは達也が持つとある部分に原因があります。
達也は元々は通常の魔法の才能を持っていませんでしたが、幼少期に人造魔法師実験という実験の被検体にされていて、人工的に魔法演算領域を与えられた人間です。
この魔法演算領域は本来の才能を持つ人に比べると劣っており、普通の魔法師としては一見魔法力が少ない落ちこぼれに見える(母親にすらそう見られていた)のですが、実は達也は特殊な魔法演算領域に支配されていて、現代魔法において最高難度の魔法・分解と再生が使えるんです。
そのため、実践をさせたら右に出る者は居ないほど激ツヨな訳ですが、試験をした時には魔法力が少ないと判断された結果、二科生に振り分けられることになりました。
このスキルを使えるだけで魔法師はちょっとやそっとじゃ達也には適わない訳ですけど…これは完全に学校側の試験ミスですね笑
学校側頑張れ!笑
二科生の優等生は多い
達也以外にも実は優等生が数多くいるのが二科生の特徴です。
西城レオンハルトや千葉エリカ、柴田美月が代表例ですが、いずれも達也同様、魔力量が足りない、魔法師としては微妙と試験によって表面的に判断された結果、二科生へとクラス分けされることになりました。
中でも吉田幹比古は別格で、確かに入学試験当初は過去のトラウマが原因で本来の魔法師としての才能を一切使えずに居たのですが、入学後、九校戦編を通じて達也のおかげでスランプを打破した結果、一科生にいつ振り分けられてもおかしくないような実力手にしています。
実際原作では2年生からは1科生として振り分けられており、達也に次いでとんでもない力を持っているメンバーですね。
このように二科生として入学してから才能を開花させ、一科生へと振り分けられるようなメンバーがいる反面、反対に一科生から二科生へと落ちていってしまうような人もいるわけですから、かなりシビアなシステムだと言えます。
学校と言えども競争社会だね汗
一科生から二科生への差別や対立
達也の妹・深雪は成績優秀な才色兼備のヒロインですから、入学早々多くの生徒を虜にするわけですが、深雪はお兄様である達也にぞっこんLOVE。
そんな深雪を見て「二科生のクセにあの兄貴生意気だな」的な根性を発動する一科生のメンバーもいるわけですが…
達也達が入学する前からも、一科生と二科生ではちょっとした差別的なやり取りがされており、生徒会長である七草をはじめとした三巨頭は、この差別を改善するべく勤めていた一面もありました。
※七草は達也を風紀委員に勧誘するということもやっていたわけですが、本来であれば一科生しか出来ないにもかかわらず無理を通した訳で、これは二科生への差別を何とかしようとした1つの行動だった訳ですね。
現実世界でも一科生二科生のようなちょっとした差別的なシステムってある所もありますから、魔法科高校の劣等生ってちゃっかり風刺的な感じを取り入れているのかも…?
達也が凄すぎて「あ、そういえば二科生って劣等生扱いされてるんだったわ」とついつい忘れてしまいがちなんですが、達也をきっかけに徐々に二科生への見方が変わって来たり、一科生と二科生との関係性が変わってくるのが、魔法科高校の劣等生のポイントの1つですね。
武装メンバーと戦ったりすることもザラ
二科生=落ちこぼれみたいなイメージが定着していますが、二科生は物語の上で、武装集団と戦って勝利を収めたりと普通に実力者揃いです。
もちろんこれは達也以外のメンバーもですね。メインキャラ達普通に強すぎます。笑
達也に至ってはテロリストを撃退したり、軍で戦闘機をサラッと一掃したりもするわけですから、学園側はいい加減試験基準を変えた方がいいのでは?と気になっちゃう所です。
とは言え一科生が腑抜けているのかというと、当然そんなことはありません。
もちろん中には「お前ごときがどうして一科生になったの??」なんて疑問を持っちゃうようなキャラも居ましたが…笑
元生徒会長である七草をはじめとした三巨頭(十文字は特に別格な気がします)はもちろん、深雪に雫、来訪者編から交換留学生として訪れたリーナも侮れません。(リーナはちょっと状況が特殊ではありますが…汗
一応まがいなりにも一科生に編入したということで、一科生枠に入れておきます笑)
結局一科生か二科生かどうかよりも、実践において自分が持つ能力をいかに最大限発揮できているかどうかというのはポイント。
机の上の勉強だけ出来ても将来何の役にも立たないというのと同じで、学校などで学んだ事をいかに日常生活やバトルの際に生かせているかどうかが、登場人物達の強さを決めるポイントとなっています。
魔法科高校卒業後の進路
一科生と二科生の違いの1つに、進路についてもちょっとした違いがあります。
第一高校の正式名称は、国立魔法大学付属第一高等学校となっていて、大学付属の高校なわけですが、魔法大学へ有利に進めるのが一科生という風習があり、二科生から進学するケースはほとんどありません。
ただし、魔法大学入学時も試験がある他、魔法大学以外にも防衛大進学者など他の大学への進学者もいることもあり、二科生から進学することもあります。
原作では達也と千葉エリカが二科生から高校卒業後は魔法大学へ入学、他にも一科生からは深雪をはじめ、幹比古やほのか、雫達も魔法大学へ進学をしていると描かれているので、あまり一科生二科生は関係なく、各々好きな進路へと進んでいるようですね。
この高校に入れること自体、
そもそも凄いことなんだよね汗
二科生=劣等生ではない
一科生か二科生かは試験によって振り分けられる訳ですが、一科生だから将来的にずっと優秀、二科生だから落ちこぼれという訳ではありません。
達也の活躍もあって二科生=劣等生なんてイメージを払拭することが出来ている訳ですから、現実世界でこういうシステムがあったりしても、固定概念に捕らわれるのはNGですね!
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