デジモン映画「ラストエボリューション 絆」のネタバレ感想!結末の意味考察

デジモン映画「ラストエボリューション 絆」のネタバレ感想!結末の意味考察 アニメ
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映画「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION絆」を観てきました。

結論から言うと、想像以上の出来で「ぼくらのウォーゲーム」に次ぐ出来映えだったと言ってもいいんじゃないかと思ってます。

結末だけが少しスッキリしない部分もあったのですが、良かった点や不満だった点を語っていきたいと思います。
感想を語る上で物語の流れにも触れるので、ネタバレ含みますご注意ください・・・!

 

デジモン映画「LAST EVOLUTION絆」の感想(ネタバレ)

【冒頭】圧巻の戦闘シーン

物語はいきなり戦闘シーンから始まりました。

町中に突如出現したパロットモン、それをデジタルワールドに送り返すべく戦いに出てきた、太一・ヤマト・ヒカリ・タケルの4人。

この戦闘シーンが圧巻の迫力で、当時の雰囲気はそのままに最新映像技術でパワーアップしていました。

(公式PVでも一部見ることができます↓)

特にエンジェモン・エンジェウーモンの連携が息ピッタリでかっこいい・・・!
太一とアグモンはそんなに活躍しませんでしたが、ここでは進化もグレイモンまでだったし太一は物語後半が見せ場って感じでしたね。

さらに初代進化の曲「brave heart」と原曲ままの「Butter-fly」も流れ、テンションMAXの幕開け。
正直これだけを見に行ってもいいと思えるくらいの素晴らしい戦闘シーンでした。

無限大な夢の後の何もない世の中

事件を無事解決してからは各々の日常に戻ります。
太一が「おれ、大学行かないと」と言っていたのが時が経ったことを感じさせますね。

ジョウは医者を目指し、光子郎は社長になり、あの大冒険の日々は遠ざかって、みんな日常に戻っているんだなあという感じ。
そんな中、太一とヤマトは就活シーズン真っ只中でやりたいことが見つからず、悩んでいるようでした。
(02メンバーも登場しますが、彼らはまだ学生で夢を持っている感じ。サブキャラ的な扱いでした。)

まさにOPテーマButter-flyの歌詞にもあった「無限大な夢の後の何もない世の中」ですよね。

印象的だったのがヤマトのセリフ

ヤマト「いつまでも昔のままじゃいられないだろ」

これはかつてデジモンを見て育った世代である僕らにもリンクしてしまいます。
デジモンを見ていた子供の頃の夢を、大人になってしまった今でも見続けている人はどれだけいるんだろうか・・・。

今回はButter-flyの歌詞の内容を意識した展開がとても多く、原曲へのリスペクトを感じました。

選ばれし子供達を襲う人工デジモン

そして物語は動き始めます。

世界中で「選ばれし子供たち」が意識を失い始めるんです。
これをやっているのが正体不明の蝶型デジモン「エオスモン」。

電脳空間で待ち受けているあたり、「ぼくらのウォーゲーム」に登場するディアボロモンとの遭遇をとても思い出します。
今作は確実にぼくらのウォーゲームを意識していましたね。

太一達はエオスモンに対していきなりオメガモンで挑みます。
しかしトドメを刺す寸前にオメガモンの合体が解けてしまい、元に戻ってしまいます。
結果としてエオスモンを取り逃がすことに。

その原因は太一とヤマトにありました。
「大人になってしまったらデジモンとのパートナー関係は解消される」
「デジモンとのパートナーに子供たちが選ばれるのは未来に広がる無限の選択肢。そのパワーがあるから」
就活を目前に控えて大人になりかけていた、太一とヤマトにはアグモンたちとの別れが近づいていたんですね。
しかもヤマトは「いつまでも昔のままじゃいられない」と子供の心を持ち続けることを諦めるような発言もしていましたからね・・・。

個人的にはこの設定は秀逸で、またしても「子供→大人」になってしまった自分自身を重ねてしまいました。
子供の頃は確かに未来に広がる無限の可能性を信じていた気がします。
叶うか叶わないかじゃなく、純粋になりたい夢を語っていました。

「大人になり、自分の可能性を狭めてしまっていませんか?」
「あの頃の気持ちを忘れてしまっていませんか?」

そう問いかけられているような気がしました。

アグモン・ガブモンは究極体のさらに先の進化形態へ

物語は進み、ヒカリやタケル、光子郎やジョウ、ミミも意識を奪われてしまいます。

戦えるのは太一とヤマトだけ。
戦えばデジモンとの別れが早まると知っていながらもエオスモンに再度挑む2人。

オメガモンに再度合体しても敵わなかった時はどうやって倒すんだと思いましたが・・・
なんとアグモンをガブモンは合体ではなく、それぞれのさらに先の進化形態を手にしました。
要するに究極体のさらに次の進化形態が出たということですね。

名前は出ませんでしたが、見た目はウォーグレイモンやワーガルルモンをさらに人間よりにした感じ。
個人的にはかっこよくて好きでした。

デジモンと言えば、やっぱり「新しい進化」ですよね。
それを「Last Evolution」という今作でもさらに新しいものを出してくれたのは、昔のワクワク感を思い出して嬉しかったです。

でもここで進化の曲「brave heart」を流してくれたら絶対もっと盛り上がったのになあ。
なんで流さなかったのか、勿体ない。

新しい進化形態でエオスモンを倒して、また日常が戻ってきます。
そして物語は結末へ・・・。

【結末の意味考察】アグモン・ガブモンとの別れ。そして前を向く太一たち

エオスモンを倒してもアグモン・ガブモンとの別れが解消されたわけではありません。

それぞれデジモンと2人きりで最後の時を過ごす2人。
結果的に太一・ヤマトはアグモン・ガブモンと別れることになりました。

印象的だったのはこのセリフ。

ガブモン「明日は何するの?」
ヤマト「明日のことは・・・分からないな」

太一「そうだ!明日・・・」
(振り向くといなくなっているアグモン)

これもまた「Butter-fly」の歌詞なんですよね。

何がWow、この空に届くのだろう
だけどWow、明日の予定も分からない

「明日の予定も分からない」→「未来に広がる無限の可能性」とリンクしています。

明日も明後日の未来も想像できてしまう予定調和の毎日・・・そんな進路を選んでしまうことが嫌で、太一とヤマトは選択にずっと迷っていたのかもしれません。

個人的には太一とヤマトが大人になっても「未来に広がる無限の可能性」を持ち続けることを思い出して、アグモンやガブモンともずっと一緒にいられるようになる。
そんな結末を予想していたのですが、別れは訪れてしまいました。

物語は、桜の舞う季節になり、「待ってろよ!絶対会いに行くからな!」という太一のセリフで締めくくられました。
アグモンとガブモンの再会まで描いてくれれば完璧にスッキリのエンドだったのになあという思いはあります。

ただ、この太一のセリフもまた「Butter-fly」なんですよね。

ゴキゲンな蝶になって きらめく風に乗って 今すぐ君に会いにいこう
ウカレタ蝶になって 一途な風にのって どこまでも君に会いにいこう

この別れは、太一たちにとって必要なものだったのかもしれません。
アグモン・ガブモンと別れたからこそ、「未来に広がる無限の可能性」を失わない自分でいようと、「一途にどこまでも君に会いにいこう」と思えたのかもしれません。

そしてそのメッセージは映画を見ていた視聴者にも向けられているのではないか、と思えてなりません。

アグモンが戦う前に言っていたこのセリフ

「なんだか太一とはずっと一緒な気がするんだ」

このセリフをアグモンが言った以上、太一とアグモン、ヤマトとガブモンは何年かかるのかは分かりませんが、再会できたんだと思います。
個人的にはそう思えてなりません。

 

良かった点

総評して今回の映画は素晴らしかったと思います。
多少の不満はありましたが、それを踏まえても原作リスペクトも感じて「ぼくらのウォーゲーム」に次ぐ出来だったと感じます。

良かった点は

  1. 成長した太一たちと、成長した視聴者を重ねて表現していた
  2. 初代の曲を使ってくれた
  3. 戦闘シーンに満足しかない

主にこの3つです。

成長した太一たちと、成長した視聴者を重ねて表現していた

感想でも述べたんですが、強く感じたのが「成長して大人になった太一たち」と、「成長して大人になった自分」とのリンクでした。

デジモン放送から20年の時が経ったことを、非常に効果的に使っていたと思います。
キャラクターと視聴者の成長をリンクさせるなんて、本当に20年経ったからこそできることですからね。

未来に広がる無限の可能性を狭めることに違和感を感じていた太一たちと、大人になってしまった自分を重ねて「自分はどうなんだろうか?」と考えてしまう。
「デジモンを見ていたあの頃の、子供の頃の純粋な気持ちを忘れてしまっていないだろうか?」と考えさせられる。

それが感動を与えるということはもちろんなんですが、強いメッセージ性をもたせることにも成功していて、それは「ぼくらのウォーゲーム」にさえできなかったことですよね。

ここが今作独自の魅力だったんじゃないかなと思います。

初代の曲を使ってくれたこと。やっぱり思い出補正がすごい

今回良かった点の2つ目が初代の曲を使ってくれたことですね。

「Butter-fly」と「brave heart」は聞くだけで、当時の記憶が呼び覚まされます。

「brave heart」は今作のアレンジバージョンでしたが少し今風になってでも原曲の雰囲気も残しつついい感じ。
「Butter-fly」は原曲のままでした。

やっぱり思い出補正がすごいんですよね。

和田さんが亡くなってしまっていることもそれを加速させます。
ああ、もうこの歌声は残されている音源しかないんだなと。

正直この曲を映画館で聞けただけで、なんか観に行ってよかったなと思える破壊力。

しかもButter-flyの歌詞がキャラクターのセリフの随所に散りばめられていたり、物語の設定そのものに盛り込まれていたりとリスペクトを感じました。

戦闘シーンが100点満点

3つ目は戦闘シーンですね。

もうこれは100点満点です。
文句なしです。

感想でも述べましたが、本当に圧巻の映像で、迫力がすごいです。
周りの席の人は身を乗り出して見ていたほど・・・!

正直戦闘シーンでのデジモンの活躍が見たいというのが、見に行く人の期待の半分くらいは占めているんじゃないかと思います。
ここをしっかりと作りこんでくれたことだけでも、今作を良い作品だと胸を張って言えます。

戦闘シーンはブルーレイが出たらもう一回落ち着いて見たいです(笑)

不満に感じた点

ラストが尻切れ感があった

逆に不満に感じた点、これはラストの結末だけです。
本当にこれだけ。

アグモンと太一が幸せに一緒にいるところを見て終わりたかった。
別れさせるんなら、また出会えるところまでやって欲しかった。
もうアグモンの幸せそうなところを見れたら、それだけであぁ良かったなってなっちゃうんですよね。

しかもデジモンと別れが訪れるって設定を聞いた時から視聴者の誰もが「最後は別れなくてよくなる感動のラストくるんだろ?来てくれよ!」と思っていたと思います。
もう泣く準備は万端です、って感じだったと思うんです。

それを「絶対会いにいくからな」で締めたのは非常にもったいなかったなあと個人的には感じました。
おそらくメッセージ性を持たせたくてあえてああいう結末にしたんだとは思うんですけどね。

後はラストでButter-Fly流して欲しかった。
最終回でエンディングにあえてOP曲流れて感動するって鉄板のパターンじゃないですか。

しかもデジモンのテレビシリーズ最終回ではアカペラのButter-flyが流れてボロボロに泣いた記憶があるので。
やっぱそれを期待しちゃいますよね。
どうせ冒頭でButter-fly流したんだし、使い惜しみせずに思い出補正ガンガンに使い倒して欲しかった。

不満点はあえて述べればこんなところでした。
いやそれでもめっちゃ泣きましたけどね。
素晴らしい映画でした。
アグモンのあの声ってなんか涙でてきちゃうんだよなあ・・・。

 

まとめ

今作は総評して素晴らしい出来だったと言いたいです。

「メッセージ性」「音楽」「戦闘シーン」素晴らしいものばかりで、あの頃デジモンを見ていた子供たちに見て欲しい作品です。

 

 

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