2020年夏の新作アニメとして放送および配信中の「Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)」フローラ学院のトップに君臨し、本編中でも最初にオルケストラを披露してくれた「super nova」のメンバー紹介も兼ねながら、ユエたちが迎える今後の展開も考察していきたいと思います。
「super nova」とは?
本作品の主人公ティアラが編入したフローラ女学院でトップに君臨する3人組の班(ユニット)です。
学院で随一の歌唱力を誇るユエをリーダーに、最高クラスの実力を持つメンバーで結成されています。
「super nova」メンバー紹介
まずは「super nova」のメンバー紹介から始めたいと思います。
ユエ
フローラ学院のトップに君臨する班(ユニット)「super nova」のリーダーです。
リュウトと呼ばれる国の出身で幼少期に故郷を訪れてきたエリザと出会い歌を教えてもらい、フローラ女学院内で随一の歌唱力を誇ります。
観る者たちを魅了し続けるオルケストラの時とは反対に普段の生活の中では基本的に誰に対しても素っ気なく接し、ティアラが伝説のユニット「RAY」のリーダーとして君臨していたエリザの妹であることを知った途端、彼女に対しては更に厳しい態度を取ります。
ユエの詳細は以下の記事をご覧ください。
ミルフィーユ
女神のような包容力を持ち、だれかれ構わず世話を焼きたがるフローラ女学院のお姉さん的な存在です。
ユエとの関係や自分たちのオルケストラのことで悩むティアラに対しても持ち前の優しい笑顔で接してくれます。
普段はノンビリ屋な雰囲気を醸し出していますが、自分たちのオルケストラの時には打って変わり、ユエやフィオナと一緒に一級品なダンスを披露してくれます。
ちなみに料理が得意であり、料理研究会にも所属しております。
フィオナ
体育会系気質の美術部員です。
画家を志しており、新たなインスピレーションを得るためにフローラ女学院に入学しました。
熱く明るい性格も相まって、生徒たちに「絵画のモデル」をしてもらおうと熱っぽく迫ってきます!
現在では最も伝説に最も近い班(ユニット)
すでに解散してしまった現在でもフローラ女学院の生徒たちからの憧れの対象とされている伝説のユニット「RAY」ですが、彼女たちに最も近い班(ユニット)としても認められています。
ちなみに「RAY」は魔法を歌に乗せることで魔力を数倍にも上げることが出来たと言われています。
そして現在のフローラ女学院にはまだ、そこまで出来る班(ユニット)はいないもののユエたちはかなり良い線まで行っていると言われているのです。
学院内でトップに君臨しているユエがおり、彼女にはエリザ直伝の歌唱力と魔力があるが故にそれもまた必然なのかもしれませんね。
アニメ版ではオルケストラを機にティアラたちを認めていく展開に
第1話での出会いからユエがティアラに厳しく接するようになってしまい、気まずい関係のように見えてしまったものの、第8話のオルケストラを機にティアラたち「LiGHTs(ライツ)」の実力を少しずつ認めていくようになります。
これまでのユエとティアラの関係を軸に「super nova」と「LiGHTs(ライツ)」の関係性や経緯を辿ってみましょう。
ユエがティアラに厳しく接する理由
第1話でロゼッタによる学校案内が終わってから訪れた食堂で2人が出会う展開となりますが、ティアラの髪飾りを見た途端にエリザの面影を見てしまった時点で態度が豹変してしまいます。
ユエ「まさか、アンタが・・・どいて!」
さらに街の雑貨屋さんに入るも、ティアラの顔を見るなり避けるように出て行ってしまいます。
ユエ「あんた退学寸前なんだってね。醜態さらして、エリザ様に悪いと思わないの?」
自分を尊敬の眼差しで見てくれているティアラに対して厳しい態度ばかり取るユエは、視聴者側からはある意味で「主人公に辛く当たってくる悪者」と見られてしまうかもしれません。
しかしユエの方にも幼き頃に一緒に過ごしてきたエリザとの思い出も強く残っていることやティアラに対する強い嫉妬心もあることにより、彼女もまた自身の中で大きく葛藤してきたのでしょう。
他2人はティアラにとって頼もしい存在に
始めはティアラたちのオルケストラを認めようとすらしなかったユエに代わり、他の2人が親身になって相談に乗ってくれます。
フィオナ「頑張ってね!」
ミルフィーユ「あの子(ユエ)、本当は優しい子なのよ」
ちなみにティアラはクロエ理事長が元「RAY」のメンバーであったことやユエと自分の姉が師弟関係であったことも、この2人から知らされたのです。
オルケストラを機にティアラ達の実力を認めるように
第8話にて、ついに実現された「LiGHTs(ライツ)」のオルケストラはメンバー全員が街中を飛びまりながら歌うという、これまで以上に壮大な形で披露されました。
これまでに交流してきた他の班(ユニット)たちも見守る中、ユエたちも観にいきます。
「LiGHTs(ライツ)」のオルケストラ自体は大成功をおさめ、始めは「エリザ様の妹」としてしか見ていなかったミルフィーユとフィオナも、このステージを見たことによって本当の意味でティアラの実力を認めてくれます。
そして、これまでに厳しく接してきたユエもまた・・・
ユエ「まあ、少しくらいは認めてあげても良いかしら・・・」
完全に認めたわけでない態度でありながらも、ユエもまたティアラのことを意識し始めます。
ちなみに他2人によると、ユエがこういう言い方になってしまうのは“素直でないから”であり、内心ではティアラの実力をしっかりと認めてくれているのかもしれませんね。
「super nova」の歌と存在感に迫る
本作品の中で初めてオルケストラを披露してくれた「super nova」の歌や楽曲性に加えて、学院トップならではの大きな存在感に迫りたいと思います。
力強い歌とダンスで圧倒的な存在感!
第2話で披露された「super nova」の「アオノショウドウ」はスピーディーかつ力強いサウンドによるダンスミュージックの曲でした。
そんな速いリズムで流れる楽曲の中でユエたちも歌とダンスを華麗かつパワフルにこなしますが、それ以降に見せてくれた他ユニットとは明らかに違う存在感の大きさも表現されておりましたね。
これこそがまさに学院トップに君臨するユエたちが醸し出す“圧倒的な存在感”なのでしょう。
ユエたちのオルケストラはティアラ達への挑戦状?
第4話でティアラから自分たちのオルケストラを褒められてもユエの方は全く動じることなく、素っ気ない態度で対応します。
確かにユエ自身もティアラのために魔女になったわけでもオルケストラをしているわけではありません。
しかし第8話で「LiGHTs(ライツ)」による壮大なオルケストラを観た後の彼女の反応を観ると、もしや自分たちのオルケストラで披露している歌やダンスはティアラを始めとした他の生徒たちに対する“挑戦状”でもあるようにも解釈できるのではないでしょうか。
ユエ達の歌やダンスが、まるで「貴女たちも私たちのように上がってきなさい!」と言ってきているかのように・・・。
トップに君臨しても決して満身することのないユエ達は、これまで(ティアラがフローラ女学院に編入してくるまで)も、オルケストラをこなしながら自分たちに衝撃を与えてくれるような猛者を待っていたのこもしれません。
そうして待ち望んでいた存在が皮肉にもティアラたちの「LiGHTs(ライツ)」だったのではないでしょうか。
コミック版との違いも比較
アニメ版と同じくコミック版でも「super nova」が物語の中で最初にオルケストラを披露しますが、ティアラとの出会いの形はかなり違っております。
まだフローラ女学院に編入してきたばかりのティアラがロゼッタに黙って森林に入ったところを魔獣に襲われます。
そんな危機を救ってくれたのがユエであり、これが2人の出会いとなりますが、アニメ版と違うのは出会った場所だけではありません。
ここでコミック版による2人の出会いの形を簡単にまとめてみます。
- 森林の中でユエがティアラを助ける形で出会いを果たす。
- 周りに同じ班(ユニット)メンバーはおらず、完全に2人きりでの出会いとなる。
- ティアラがエリザの妹であることを知った理由は髪飾りだけでなく、彼女の魔法を見せられた上、「姉のような魔女になりたい」と告げられたこともキッカケとなります。
ユエ「あんたなんて、助けるんじゃなかった」
こうして見るだけでもコミック版の方がエリザの間による2人の因縁や関係性が強く表現されていると思います。
そしてティアラたちがエミリアたち「Ⅳ KLORE」との合同オルケストラという形でデビューしたオルケストラを見た後の反応も大きく違っています。
ユエ「私はあの子を認めない」
ティアラのデビューステージを1回見ただけでは認めてくれません。
アニメ版以上にティアラへの嫌悪感を露わに出すユエですが、それほどに彼女への嫉妬心と同時にエリザへの尊敬心が大きいということなのでしょう。
まとめ
今回はフローラ女学院でトップに君臨する、ユエたちによって結成された「super nova」のメンバー紹介も兼ねながら歌や楽曲性、そして存在感の大きさについて迫ってみました。
- ユエを始め、トップクラスの実力者たちで結成されている。
- フローラ女学院の中では最も伝説的ユニット「RAY」に近い程の魔力を持つ。
- スピーディーかつ力強いダンスサウンドの中で披露する歌とダンスで華麗さと同時に圧倒的な存在感を放つ。
- 「LiGHTs(ライツ)」のオルケストラを見たことにより、ティアラの実力を少しずつ認め始めている。
本作品のアニメ版も佳境へと入ってきましたが、ユエたちが放つ圧倒的な存在感は最終話まで維持してほしいものですよね。
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