この秋から放送が開始されたＴＶアニメ「トニカクカワイイ」。
「ハヤテのごとく！」で有名な漫画家・畑健二郎が声優・浅野真澄と結婚をした同じ年に奇しくも連載が開始された本作は、“二人が結ばれてハッピーエンドを迎える”というラブコメの定番とは異なり、“結婚した後から始まる二人の夫婦生活”に主観を置いた珍しいタイプのラブコメ作品である。
初々しく甘々なやり取りを交わす夫婦の様子から婚姻届けの提出や家具を揃えるエピソードなど、新婚生活のリアリティが描かれた作品として注目が集まっている。（よっぽど漫画のネタにしたかったんだろうなぁ…）
今回は「トニカクカワイイ」に登場する主人公・由崎夫妻を中心に、結婚生活を取り巻くキャラクター達を紹介します。
※本記事はストーリーのネタバレを含みます。
由崎星空（CV. 榎木淳弥） NASAより早く光速になる男
身長169.5cm 5月5日生まれのＡ型 18歳
本作の主人公。両親にもらった「星空」と書いて「ナサ」と読む輝かしい名前に幼い頃からコンプレックスを抱いており、名前負けしないすごい人間になるために必死で勉学に励む並々ならぬ努力家。その甲斐あって中学3年時には全国一位の成績を収めるまでに至った。反面一般常識に欠ける所があり、発言や自意識がやや残念。口癖は「NASAより早く光速になる男」である。
高校入試を控えたある冬の夜、たまたま路上ですれ違った名前も知らない美少女に思わず一目惚れをし、声をかけようと道路に飛び出したところをトラックにはねられ、その生涯を閉じる。
…かに思えたが、寸でのところで一目惚れした美少女・月詠司に助けられたことで重傷ながらも一命を取り留める。自身も怪我を負いながらも助けてくれたことと、とにかく可愛いその容姿により一層想いを募らせた星空は、重傷の身体を押して去り行く司を追いかける。そして司に告白し、「私と結婚してくれるなら、付き合ってあげる」という言葉を光速で承諾した所で気を失った。
数か月後病院で目覚めた星空は、その後一浪して高校へトップ合格を果たすが通う気になれずすぐに入学辞退し、もう一度司と出会うために人と会える機会の多いアルバイトをして過ごしていた。
そして3年後、あの出会い自体が夢だったのではないかと思い始めていた18歳になった星空が暮らす家のチャイムが鳴る。
「や、久しぶり。」
「とりあえず中、入っていいかな？頼むよ。だんな様♡」
あの時と変わらぬ美少女がそこにいた。
突然の再会と結婚の約束を果たしに来たという司に戸惑いを覚えながらも、とにかく可愛い司を前にした星空は司が持参した婚姻届けに光速で判を捺した。こうして、星空は司と夫婦になった。
性格は明るくポジティブで前向き。豊富な知識量と学力を持っており、突然のトラブルへの対応力も高い。コミュニケーション能力も高く、常に相手の良い所を見ている。反面やや世間ずれしたところがあり、栄養効率のみを重視して毎食鍋だったり、ダイヤモンドの相場を知らなかったりという一面もある。
また恋愛関係においても経験不足から、司との同居生活において年頃の男子のような恥ずかしい反応見せている。しかし司のことが大好きで、司が宇宙一かわいいという思いを持っているため、司や周囲の人間に対してはその思いを躊躇なく伝えている。
由崎司（CV. 鬼頭明里） とにかくかわいいお嫁さん
身長154.0cm 4月3日生まれのO型 16歳 旧姓：月詠司
本作のヒロインであり星空の妻。ピンクのロングヘアーに紫のバレッタを常備している。
交通事故にあった星空を助けた際に結婚の約束をし、その約束を果たすために18歳の星空の前に現れて入籍した。
基本的にクールで落ち着きを払っており、口調も淡々としている。ウブで世間知らずな星空をリードする面も多い。料理が上手で、わずか10分で完璧な献立を用意し星空を驚愕させた。寝相がとんでもなく悪い。
星空にかわいいと言われた時に恥ずかしがったり、料理を披露した際のドヤ顔、由崎家にテレビがないと知った時の狼狽した表情など、クールな雰囲気に反して意外と表情豊かな一面もある。
布団を買いに行った際に低反発枕に興味を示したり、サービスエリアのフードコートに興奮したりと、好奇心は旺盛である。また、実はテレビやアニメ・Ｂ級映画が大好きで、好きな作品を語り出すとすごく饒舌になる。古いゲームも好きで結構な腕前である。京都旅行の際には、寺社仏閣などの古い建物よりもパン屋やマンガミュージアムに興味を示している。
星空ほどに口には出さないが、星空のことをとにかくかわいいと思っており、大好きである。星空の言動から垣間見える優しい人間であると感じ取ったり、優秀でハイスペックな所を見てかっこいいと思っている。妻として星空を喜ばれせることは積極的にしている。
ただし、いつから好きになったのかは秘密らしい。
事故にあっても無事だったり、何年も前から変わらぬ容姿を保っていたり、千年以上前の平城京の様子や聖徳太子と知り合いのような口ぶりを見せるなど、その正体については謎の部分が多くあるが、今のところ明かされていない。
有栖川要（CV. 芹澤優） 元気で明るく、下ネタ上等
星空の中学時代の後輩であり、近所にある銭湯「草津温泉風湯布院」の看板娘。15歳の高校生。薄いパープルのくせっ毛をツインテールに結んでいる。
幼いころから祖父の銭湯の手伝いをしており、よく番台に立っている。しかし祖父が亡くなった後、父親の経営の失敗と蒸発によって銭湯の経営が危機を迎えていたが、星空の経営指南によって今では黒字に転じている。
こうした半生から15歳にしては達観したしっかり者であり、恋愛経験の浅い星空によく助言を送っている。しかし思考が大人び過ぎているためか、しばしば下ネタを口にしては星空を狼狽させている。
有栖川綾（CV. 上坂すみれ） おっとり天然（残念）美人
要の姉で星空とは中学時代の同級生。ロングヘアーをおでこで分けた美人。「草津温泉風湯布院」の長女であり、営業前の銭湯によく入っていて、そのまま寝落ちしていた時に司と遭遇した。
おっとりとした優しいお姉さんのような雰囲気を持っている。が、司に無自覚にダメージを与えるセリフを口にしたり、司のきれいな肌を褒める際の言葉のチョイスがおかしかったりと、「残念な美少女」である。しまいには、司を星空の妹だと勘違いしていた。
小学生の時に同じクラスで頭脳明晰な星空に出会い、その後銭湯の経営を星空が立て直してくれたことで好意を持っていた。しかし想いは告げられないまま星空は司と結婚したが、その圧倒的天然力により、しばらくそのことに気づきさえしなかった。
鍵ノ寺千歳（CV. 小原好美） 姉様と結婚するのは、絶対私の方なんだから！
司がかつて世話になっていた名家の孫娘。14歳。金髪に赤いリボンを留めている。司のことを姉様と呼んで慕っているが、血の繋がりはない。
自分の前から姿を消した司を追って由崎家まで押しかけてきた、が、司にはあしらわれてしまった。その後やさしく声をかけてきた星空と打ち解けたかに見えたが、星空が司の結婚相手だと知ったとたんに敵意をむき出しにして星空を実家へ拉致して嵌めようとした。（司の機転により逃げられている。）
以降も星空を司の結婚相手とは認めたくないため、旅行を尾行したりと画策している。
司と結婚するのは自分だと、とんでもないカミングアウトをしている。
シャーロット・アウロラ（CV. 大和田仁美/長久友紀） 鍵ノ寺家の文〇砲
星空を嵌めるために千歳が召喚した鍵ノ寺家のメイド。
淡い緑髪のシャートットは、文〇砲と聞いて一瞬で趣旨を理解して行動を起こしたり、大剣を振り回して月の石の保管器を破壊したり、朗らかな印象に反して抜けている。
眼鏡でショートヘアーのアウロラは突っ込みもできる常識人のような振る舞いだが、撮影した写真を一瞬でフォト〇ョップで加工捏造ができる技能を持っている。
由崎縁・叶香（CV. 江原正士/浅野真澄） この親にしてこの子あり？
星空の両親。「宇宙のようにでっかい男になってほしい」と「星空」と書いて「ナサ」と読む輝かしい名前を付けた張本人達。
縁は東京の国立大で考古学の教授をしていたが、現在は夫婦二人で奈良県に暮らしている。生まれが奈良というわけではなく、「考古学の本場で発掘とかやりたい。」「本場の鹿が見たい！」という理由で移住した。星空同様頭は回るが思考がおかしいタイプの模様。
星空が司を連れて挨拶に訪れた際は動揺して立てなくなったり、夜に変な気を回したりと様子がおかしかったが、司が星空の命を救ってくれたことへの感謝と、二人の結婚を心から祝福していることを司に伝えた。
まとめ
星空と司の夫婦二人による結婚生活と、それを取り巻く家族や友人による愛と幸せの夫婦コメディー、「トニカクカワイイ」。
結婚はゴールではなくスタートと言わんばかりに繰り広げられていく二人の物語が、今後もどのような展開を向けていくのか。末永く、見守っていきたい作品です。
画像・キャラクタープロフィール引用元：TVアニメ『トニカクカワイイ』公式サイト
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