2020年夏の新作アニメとして放送および配信開始中の「ド級編隊エグゼロス」第8話で本格的にのさばり始めてきた黒雲母のキャラクター性や正体に迫りたいと思います。
黒雲母が誕生したキッカケ
まずは雲母の黒い部分を集めたと言っても過言ではない黒雲母が誕生したキッカケに迫りたいと思います。
黒雲母が生まれ出てきたきっかけはチャチャがサイタマ支部でメンバーたちとの同棲を始めるようになって第6話から見られます。
(原作コミック版では第13話「パトス イン ザ パスト」にあたる部分ですね)
後半部分に入ると同時に雲母が1人でキセイ蟲の退治に成功しますが・・・
雲母「何これー、気持ち悪ーい・・・」
そのキセイ蟲が倒される寸前に気味の悪い粘液を放ってきて、それを雲母が受けてしまったことにより、一時的な子供帰り(幼児退行とも言います)をしてしまいます。
しかし雲母にとっての子供帰りとは、まだキセイ蟲との出会いによって心の鍵もかけず大好きな烈人に対して熱烈にアピールしていた小学生の頃に戻ったことを意味するのです!
そんな彼女を心配した烈人は叔父である課長に相談してみると、1日ほどで元に戻ると言われます。
それでも子供帰りした雲母による烈人への愛情表現は半端ないものであり、彼にとってはヒヤヒヤさせられるばかりでした。
課長から聞いたとおり、体育の授業中に元に戻りますが・・・
「いい加減、私も素直になっちゃえばいいのに・・・」
子供帰りから戻ったばかりの雲母の背後から女の子の声が聞こえますが、この女の子の声は小学生時代の雲母と全く同じだったのです。
雲母の方が後ろを振り向いた時には姿を消していましたが、これこそが「黒雲母、誕生の瞬間」と言えるでしょう。
黒雲母の意外な(?)正体
ここからは、キセイ蟲の攻撃と子供帰りした自分が原因で生まれてきてしまった黒雲母の正体について追求していきます。
幼少期の自分が夢から幻覚に進化!
子供帰りから何とか現在の自分に戻ることができた雲母ですが、それ以降も廃電波塔でのキセイ蟲やトーキョー支部との戦い(第7話)も挟んで、ある幻覚が彼女にチョッカイを出してくるようになります。
黒雲母「そんな上までボタン閉めてちゃ、男子は喜ばないって・・・」
雲母「そう、その幻覚とは・・・私自身だ」
キセイ蟲との出会いによって起きたトラウマによって”鋼鉄の処女”として自らをキャラ変した雲母ですが、これまでも夢の中で幼少期の自分が出てくることはありました。
しかし第6話での子供帰りが原因で、その少女は夢から幻覚に進化する形で現れるようになり、ことあるごとに雲母に対してチョッカイを出してくるようになっていたのです。
黒雲母は雲母の黒歴史そのもの
校内の廊下を歩いている時にも黒雲母は雲母の後ろからついてきます。
黒雲母「けど何?その動物みたいな名前?」
雲母「黒歴史の頃の私だから黒雲母!アンタにピッタリよ」
自分の幻覚に対してストレートなネーミングをつけたものの、雲母にとってはもう1つ納得いかないことがありました。
雲母「なんなのよ?その格好は?」
黒雲母「いいでしょ?さながら耳元で悪事を唆す小悪魔って感じで」
雲母「見てるコッチが恥ずかしいわよ!」
黒雲母の姿は幼少期の頃の自分と同じであるものの、黒いリボンにスクール水着のような形状をした黒い服、背中には黒い羽根が生えている上、ランドセルまで背負っています。
本人いわく、まさに“小悪魔”のようなコスチュームに身を包んでいる黒雲母ですが・・・確かに自分と同じ姿をしと者が黒雲母のようのコスチュームを身に纏って彷徨いてるなどと考えたら恥ずかしい以外の何者でもありませんよね。
黒雲母の場合は、あくまでも”幻覚”であり、雲母以外の人間には見えない存在であるところが唯一の救いと言ったところでしょうか。
自分の幻覚に対して抗議を続ける雲母に対して、黒雲母が決定的な結論を述べてきます。
黒雲母「そんなこと言っても私はアナタが押さえつけていた深層心理そのもの、知識や思考を共有してるってことは・・・もしかしたら、こういう格好に興味あるとか!?」
本来ならば、ここから更なる抗議に入りたいはずの雲母ですが自分でも言っていたとおり、黒雲母は自分の黒歴史そのものであり、彼女と同じ年齢の頃には自分も黒雲母と同じような形で大好きな烈人に対してチョッカイを出したりしていたために反論できなくなってしまうのです。
黒雲母の目的
黒雲母の正体が判明したところで、今度は彼女が現れた目的にも迫ってみましょう。
校内では、雲母をたまたま近づいてきた烈人の方へと押してくっつけようとしてきたり、サイタマ支部へ帰宅してからは恋敵となった紫子の名前も出して烈人の入浴中に浴室へ行かせようとしてきます。
ここまで見ていると、雲母にとっては迷惑きわまりない行為でしかありません。
そもそも自分の意思で閉じ込めてきたはずの素の自分が夢から幻覚として出てきたことに納得がいかないのです。
雲母「そもそも何で出てくるように、なったのよ?」
黒雲母「目的ね・・・それはアナタ自身が1番よく分かってると思ってたけど、やっぱり忘れちゃってるんだ。あの日の”約束”のこと」
黒雲母から出た“約束”という言葉に強く反応します。
黒雲母「私の目的は、私(雲母)とれっくん(烈人)が結ばれること」
幻覚であっても雲母と黒雲母は同じ”雲母”です。
黒雲母は決して敵などではなく、雲母の夢を叶えるために現れたのです。
今後の烈人攻略に必要な存在?
黒雲母の目的も判明したものの、彼女のやり方には少し問題もあるように感じている人も多いのではないでしょうか。
そのため雲母にとっては心強い助っ人というよりは、厄介者な印象も強いのですが、これから烈人と結ばれるためには外せない存在になる可能性もあり得るのです。
烈人が知らずに持ち出した”H(エ)ナジードリンク”がきっかけで雲母と紫子による”H(エ)ネルギー”対決が勃発します。
ちなみに3人が飲んだ“H(エ)ナジードリンク”には「飲んだ者の”H(エ)ネルギー”の新陳代謝を良くする」効力が入っていると言われております。
その効果は伊達でなく紫子はともかくとして、あの雲母までもが烈人に対して過激な行動をしてくるようになります。
ちなみに、この勝負に黒雲母は関わらなかったものの・・・
黒雲母「うーん、手強いライバルだな・・・」
あの紫子をライバル視するようになるのです。
この勝負は”H(エ)ネルギー”測定不能となったため「引き分け」の結果に終わりましたが、彼女から見れば”H(エ)ネルギー”に効果を及ぼす”H(エ)ナジードリンク”を飲んだ雲母と互角に戦えた(烈人を誘惑できた)強敵に見えたのでしょう。
しかし第8話での勝負では、あくまでも”H(エ)ナジードリンク”のおかげで雲母も積極的になれただけに過ぎません。
ここでオサライの意味も込めて、普段の2人の烈人への接し方を比較してみましょう。
雲母 | 普段は心を閉ざし、必要以上には関わらずに過ごしている。 |
紫子 | 烈人を自分の”H(エ)フレ”にすべく、お弁当まで作って積極的にアピールしている。 |
これだけでも2人の差は大きい上、”H(エ)ナジードリンク”もそう容易くは入手できない代物であるでしょうし・・・このままでは雲母の劣勢は必然と言えるのではないでしょうか。
紫子という強力なライバルが登場した今、雲母が愛する烈人と結ばれるためには黒雲母の存在やお節介な行動も必要なように思えるのです。
まとめ
今回は夢から幻覚に進化して現れた黒雲母の正体や目的について迫ってみました。
- 黒雲母は幼少期の雲母を具現化した雲母の黒歴史そのもの!
- まだ心を閉ざす前の雲母の思考によって生まれたため、幼少期の姿で現れた。
- キセイ蟲の攻撃による子供帰りの影響で夢から幻覚に進化してしまった。
- 困った面も多々あるが、目的はあくまでも雲母と烈人が結ばれること。
子供帰りから元に戻った直後に登場した時には1回限りのゲストキャラとしか思っていなかった黒雲母ですが、強力な恋敵となってしまった紫子との勝負に勝つためにも必要な存在となっていきそうですね。
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