「陰の実力者になりたくて!」は、2018年1月から、小説家になろうにて連載のライトノベルです。作者は逢沢大介。
2018年11月からは、エンターブレイン(KADOKAWA)より刊行。
2021年2月には、シリーズ累計100万部を突破。
2021年9月現在ではアニメ化企画が進行中なほどの人気です。
そんな人気ライトノベル「影の実力者になりたくて!」では、シャドウガーデンと呼ばれる集団が登場します。
そして、シャドウガーデンの中でも実力のある「七陰」
このシャドウガーデンは物語に大きく関わります。
シャドウガーデンとは何者なのか?
気になるその正体や、七陰、主要メンバーを紹介します!
シャドウガーデンとは?
「我らはシャドウガーデン。陰に潜み、陰を狩る者。」引用:原作「影の実力者になりたくて!web版」1ページ目
表舞台には決して出てこない魔人ディアボロスの復活を目論む組織「ディアボロス教団」と戦い、
魔人ディアボロスの復活を阻止するため結成された組織がシャドウガーデンです。
シャドウガーデン結成
主人公シド・カゲノーが、幼いころから魔力を操ることができ、実力を周りに隠しながら盗賊狩りに明け暮れていました。
ある時、いつものように盗賊狩りをしていた主人公は、悪魔憑きのエルフの少女を結果的に救います。
助けられたエルフの少女は、故郷に帰ることができない、助けてもらった恩を返すと言い、主人公に新しい名前「アルファ」を付けてもらいました。
そして、主人公から1つの仕事を言われます。
「魔人ディアボロスの復活を阻止すること。」
エルフの少女は信じられませんでした。なぜなら、それはお伽話に出てくる魔人の名前だからです。
ですが、主人公から出てくる話を信じ、魔人の復活を阻止する覚悟を決めます。
ですが、ディアボロス教団なんて、主人公が転生した世界のお伽話を盛り込んだだけの設定でした。
影の実力者になりたい主人公と、主人公の話を信じるエルフの少女。
2人は、魔人復活を阻止する組織シャドウガーデンを結成するのでした。
教会に処刑される化け物のこと。はじめは普通の人間として産まれ、ある日を境に肉体が腐り出す。放っておけば直に死ぬが、教会は生きた悪魔憑きを買い取り、浄化と称して処刑している。【アニメ化企画進行中】陰の実力者になりたくて!【web版】 – 盗賊って歩くボーナスステージだよね (syosetu.com)より引用。
シャドウガーデン結成後
主人公は組織結成後、組織内ではシャドウと名乗っています。
そして、設定のために吐いた嘘である「ディアボロス教団」は実在し、魔人復活を目論んでいます。
それを知らない主人公。
アルファが、集めた情報を報告した時の「え?そうなの?」という心の声は読んでいて面白かったです。
そして、2人が結成したシャドウガーデンには次々と仲間が増えていきます。
シャドウガーデン7人の格別な存在「七陰」
その七陰の下で情報収集などを任されるメンバーズ。
メンバーズはそれぞれ番号で呼ばれ、今のところ666番が一番の新人です。
結成後、シャドウガーデンは、学園に潜んでいたディアボロス教団のメンバーを倒すなど活躍していきます。
主人公は無事、影の実力者になれたのか、ディアボロス教団との闘い、魔人は復活するのか、この先の展開も目が離せません。
シャドウガーデン「七陰」について
画像引用:KADOKAWAオフィシャルサイト
主人公シド・カゲノーとアルファが結成した組織シャドウガーデンの中で別格な存在。
シャドウから力を授けられた最初の7人、それが七陰です。
順番に紹介します。
第1席アルファ
種族はエルフで、金髪に青い目、色白美人のTHEエルフ。
悪魔憑きになったことで、家族から捨てられ、盗賊に捕まった。
捕まっている時には、既に瀕死。
見た目は、辛うじて人の姿をしている肉塊だった。
盗賊を倒した後、荷台をチェックしていた主人公に助けられた。
主人公は最初、止めをさそうとしたが、肉塊が魔力暴走していることに気づき、ああでもない、こうでもないと実験に心躍らせて、魔力を注ぎ込む。魔力暴走を完全に制御したら、肉塊はエルフになっていた。
実験にノリノリだっただけの主人公に、結果的に助けられたエルフは、主人公から新しい名前を与えられ、日々主人公のために頑張っている。
性格は、信じるものがある時はガンガン突き進むほど強気。優しさも時折垣間見える。
組織の実質的なリーダー。
戦闘能力も高く、他の七陰へ指示を出したりなどリーダーとして活動できる、完璧美人エルフ。
第2席ベータ
種族はエルフで、髪の色は白銀で猫のような青い瞳。泣きぼくろがある。
悪魔憑きで捨てられたところを、アルファに拾われ、主人公に助けられ、ベータと新しい名前を貰う。
アルファとは、拾われる前から知っている。
シャドウガーデンでは情報収集の担当として活動。
収集で得た情報を。時折主人公へ報告に来る。
主人公が転生する前の日本の童話や物語を小説として転売し、ベストセラー作家となり、表は売れっ子小説家、裏はシャドウガーデン情報収集の担当と二足の草鞋で忙しい日々を送る。
ペンネームは「なつめ」
主人公に心酔していて、自室には「シャドウ様絵画」が壁一面に貼っている。
趣味は寝る前に、「シャドウ様戦記」を執筆すること。
シャドウの凛々しい姿に気絶しかけることもある。
胸の谷間には、シャドウ様戦記のメモがあり、スケッチをして横に今日のシャドウ様語録を書くのにかかる時間は僅か5秒。
第3席ガンマ
種族は、エルフ。藍色の髪にモデルのようなスタイル。
彼女も悪魔憑きで、瀕死状態だったところを、主人公に助けられた。
主人公が話した、転生前の世界日本の商品知識をもとに、商品を開発。
王都の1等地に店を構え、80分待ちになるなどの大人気点「ミツゴシ商会」の会長。
七陰の古参メンバーでありながら、七陰の中で最弱。二つ名は「最弱のガンマ」
運動センス、戦闘センスは致命的だが、頭がいい。そして、ドジっ子。
主人公の「ちょっとお金貸してくれない?」に、さっと10億ゼニーを用意する子。
七陰でありながら、底辺の自分が悔しくて何かできないかと模索した結果、
主人公の話す「陰の叡智」(日本の商品知識)を、命掛けで再現。
いつか主人公に認められる日がくるのを夢見ている。
第4席デルタ
種族は、獣人。元、悪魔憑き。
性格は至って単純。脳筋、バーサーカー、戦闘狂と呼ばれる分類。
戦闘力は七陰でトップを誇るが、主人公やアルファには知能差で勝てないため、指示に従ったり、懐いている。
獣人特有の鼻の良さで、主人公の変装を簡単に見破った。主人公を「ボス」と呼ぶ。
戦闘中は、姿かたちは女性だが、まるで悪魔。
他の七陰から、いつもやりすぎだと言われる。
第5席イプシロン
種族は、エルフ。元、悪魔憑き。
元は家柄のいいお嬢様。悪魔憑きになったことで捨てられ、国を追われ、生きる意味をなくすが死ぬ勇気もなく、山道で体を引きずって歩いている所を、主人公に助けられる。
シャドウガーデンに加わった時、自分が誇っていた武力も、知識も1番ではないことに気づき落胆する。
自分ができるのは魅力を磨くことだけだと思ったが、イプシロンの家系は代々男性は頭の毛に、女性は平坦な体に悩んでいた。
イプシロンも同じく、平坦で膨らみのない体だったが、スライムで盛るところは盛り、シークレットブーツで脚を長くして、完璧なスタイルを手に入れる段階で、彼女は緻密な魔力操作を可能にしました。
ついた二つ名は「緻密のイプシロン」
その緻密な魔力操作は、仲間にも一目置かれている。
ピアノが得意で、作曲家・ピアニストとして賞を受賞したり、芸術の国に招待されたりと活躍している。
第6席と第7席は、現在不明。
シャドウガーデンの主要メンバー
画像引用:KADOKAWAオフィシャルサイト
シド・カゲノー/シャドウ
「影の実力者になりたくて!」の主人公。
前世の名前は影野ミノル。
黒髪、黒目で平凡な顔立ち。成績と運動神経は中の下。
部活は入っておらず、友人も多いとは言えないが、学校の帰りにクラスメイトが拉致される瞬間を目撃。
黒いスウェットの上下と、黒のワークブーツ、目出し坊という不審者スタイルでバール持参でクラスメイトを救出。
犯人に誰だと聞かれ、「俺か――? 俺はただの……スタイリッシュ暴漢スレイヤーさ」と名乗っている。
不運なことから、異世界転生を果たし、魔力を幼いころから制御できる。
10歳のころ、盗賊を討伐し、荷台にいた肉塊を、ノリノリ実験気分で魔力を注ぎ込んだ。
気づいたら、肉塊がエルフになっていた。
そのエルフに、アルファと名前を新しく与え、共にシャドウガーデンを結成。
組織内ではシャドウと名乗っている。
お伽噺を盛り込んだ設定を考えたが、まさか実際に魔人復活を目論む「ディアボロス教団」があることは知らない。
姉のクレア・カゲノーがディアボロス教団に攫われた時も、ベータが集めた資料も「作るのうまいよねぇ。」くらい。
適当に地図に向かって投げたナイフが刺さった場所が、姉を攫った犯人のアジトだったり、設定を自分で本当に変えているんじゃないかと思うくらい。
シャドウガーデンの管理は丸投げ。実際にリーダーとして活躍しているのは、アルファ。
アルファ
ベータ
ベータについて詳しくはこちら。
ガンマ
デルタ
イプシロン
ニュー
シャドウガーデンのナンバーズ13番目。種族は人間。髪と瞳の色はダークブラウン。
シャドウガーデンに加入して日が浅いが、アルファに実力を認められるほど。
元は侯爵家の令嬢として、煌びやかな日々を送っていたが、悪魔憑きになってしまったため、家から捨てられ、元からいなかったことにされた。
化粧が得意なため、シャドウガーデンでは特殊メイク担当。
ラムダ
シャドウガーデンのナンバーズ。種族はダークエルフ。灰色の髪に、褐色の肌、金色の瞳。
一度入ったら戻れないと言われている深淵に森にある、シャドウガーデンの拠地「古の都アレクサンドリア」で新人たちを教育している。
新人たちからは「教官」と呼ばれている。
666番を「ウジ虫」と呼ぶ。
666番/フクロウ
幼いころ、盗賊に誘拐されたところを「スタイリッシュ盗賊スレイヤー」と名乗る主人公に助けられたことがある。
武神祭りの最後に、操られていたオリアナ国王を殺害し、シャドウに逃がしてもらった。
その後、シャドウガーデンに加入。名前を捨て、666番と呼ばれる。
新人教育で鍛えられた彼女は、明日にも戦争が起きてもおかしくないほど緊迫しているオリアナ王国へ。
収容所に収監されてしまっている王女クララ・オリアナと話し、王都の外で準備をしている国王派との渡りをつける任務がありました。
任務の際中、収容所の中にいる反国王派に「フクロウ」と呼ばれています。
フクロウと呼ばれた666番の正体は、クララ・オリアナの姉、ローズ・オリアナです。
まとめ
陰の実力者になりたいシド・カゲノー。
仲間との噛み合っているようで噛み合っていない会話や、設定がどんどん現実になっていくところが面白く、原作web版は何回も読んでしまいます。
アニメ化企画が進行中とのことなので、シドはどんな声になるのか、今から楽しみです!
今後も「陰の実力者になりたくて!」の情報は要チェックです。
気になる方は、ぜひ原作を読んでみてくださいね。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメント