ドラゴンクエスト ダイの大冒険はドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…、ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たちが発売された当時さらに盛り上げるために雑誌でのバックアップを目的としてアニメや漫画の両面でメディアミックスを企画しました。
アニメ版はドラゴンクエスト アベルの勇者、漫画はオリジナルの読み切り漫画
デルパ! イルイル!
ダイ爆発!!!
を掲載した所、高アンケート順位を取得したこともあり、連載が始まりました。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険がどうやって生まれたのかをゲームと読み切り漫画を元に分析します。
ゲーム版ドラゴンクエストが発売された時に掲載された漫画は伏線
ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…とドラゴンクエストⅣ 導かれし者たちが発売されてゲームを楽しんでいる合間に、盛り上げるために発売されていた連載漫画に
デルパ! イルイル!
ダイ爆発!!!
が掲載されました。
これがドラゴンクエスト ダイの大冒険の誕生となったもとになる漫画。
そして話の中に登場する魔法の筒という形で紹介されています。
デルパ! イルイ!
デルパ! イルイ!は内容的にドラゴンクエスト ダイの大冒険の最初の物語を描いたものになります。当時は読み切りで掲載さ入れていたため、この後話が続くと思った人は少ないと思います。
ちなみにドラゴンクエスト ダイの大冒険の中では
イルイルは魔法の筒の中にモンスターや人を閉じ込めることが出来ます。
そしてデルパというと魔法の筒よりモンスターや人を出すことが出来ます。
まさか読み切りで掲載されているタイトルがそのままドラゴンクエスト ダイの大冒険の物語に関わってくるとは当時思いませんでしたね。
デルパ! イルイ! 前編
ドラゴンクエスト ダイの大冒険のアニメや漫画の1話の最初の内容で、ダイがデルムリン島で過ごしていた所、偽勇者一行が現れ、ダイ達に嘘を吹き込み魔物達を集めるという話になります。
そしてダイに他にも魔物はいないのかと偽賢者のリエルはダイに話を聞くのですが、そこでダイが連れてきたのがゴメちゃん(ゴールデンスライム)。
偽勇者一行は目的のものがゴメちゃん(ゴールデンスライム)と判断して、さらって船で逃げます。
デルパ! イルイ! 後編
前編でゴメちゃん(ゴールデンスライム)が偽勇者一行に連れていかれたため、取り戻すために魔法の筒に仲間のモンスターを入れて、偽勇者一行の船に乗り込みます。
魔法の筒に入れていたのはドラゴン、スライム等、島に住んでいるモンスターを持っていけるだけ持って行っています。
最後は偽勇者一行は捕らわれ、王様から覇者の冠を受け取って終了となります。
ダイ爆発!!!
幻の読み切り2弾の
ダイ爆発!!!
こちらの作品をもとにいよいよドラゴンクエスト ダイの大冒険の連載をするきっかけを作ります。
そしてここでやっと竜の紋章の存在が出てきて、今までのドラゴンクエストと違った物語に沢山の人から支持をえています。
ダイ爆発!!! 前編
今回はデルムリン島にレオナ姫一行が来るから話が始まります。島に到着したレオナ姫は勇者として紹介されたダイがあまりにも小さいことに信じられないといった態度でした。
しかし、その裏でレオナ姫の命を狙うバロンとテムジンにより、ダイは追い詰められます。
ダイ爆発!!! 後編
前編でレオナ姫はサソリの毒を受けて瀕死状態。ブラスじいちゃんはテムジンに邪魔をされて身動きが取れない。そんな中毒を受けているレオナ姫を救うためにはブラスじいちゃんのキアリーが欠かせない。
そこでレオナが言った以下の一言でダイはダイ爆発!
ダイ君ほとんどの呪文契約できたんでしょ。それ才能ある証拠だよ。
初めてダイは怒り、その瞬間に額の竜の紋章が発動します。そこからは使えなかった魔法が使え、最終的にキラーマシンにベギラマを食らわせて、レオナ姫を救います。
ダイの大冒険が生まれた驚きの理由
ドラゴンクエスト ダイの大冒険はゲーム版ドラゴンクエストが人気上昇中に生まれた作品で、生まれた理由が
アニメもドラゴンクエストと同じだとつまらないから
なのですが、最初読み切りで載せた作品がしっかりと物語化されて、最終的に全343話という長編になっています。もしゲーム版ドラゴンクエストとアニメ版ドラゴンクエストがなかったら生まれなかった作品です。
ドラゴンクエストの勇者の概念から外れた
ドラゴンクエストというと世界を救った勇者というのが一番に出てくるイメージだと思うのですが、ドラゴンクエスト ダイの大冒険は
英雄とも正義の味方とも異なる
独特の作品に仕上がっています。
勇者とは周りに勇気を与えるもの、そしてその勇気を武器に戦っているのがダイという事になります。
ダイが小さいのはドラゴンクエストの万能から外すため
ドラゴンクエストの勇者は常に万能で、背丈も高いというイメージですが、ダイは小さい勇者になります。これは勇気をコンセプトにしており、小さいけど大きなものに立ち向かう勇気を持っているというのを表にだしたかったようです。
これは今までのドラゴンクエストと全く違う事から違和感を感じながらも新鮮さを感じます。
勇気をもった勇者が2人
ドラゴンクエスト ダイの大冒険はダイが主人公というのは言うまでもありませんが、彼と一緒に成長して最後にはリーダー的存在になったポップがいます。
彼も小さくはないのですが、最初の頃は泣き虫で逃げ癖がついているキャラクターなのですが、最後は仲間のために体をはるなど急成長をみせたキャラクターです。そのためポップが勇者と勘違いした方もいました。
ドラゴンクエストと同じで面白くないという意見から生まれたダイの大冒険ですが、最終的には大人気作品に仕上がっていますね。
子供達に勇気を与えるために生まれた作品
当時ドラゴンクエスト ダイの大冒険が漫画やアニメとして世に知れ渡った時、当時は傘を剣と見立てて
アバンストラッシュ
をする子供達が沢山いました。
そんな子供達に勇者は勇気をもって立ち向かう心があれば誰でもなれる職業という事を作品を通じて伝えたかったようです。
確かにゲームやアニメ版のドラゴンクエストを見ていると、最初から万能という設定で出てくるので、親近感は感じませんでした。しかし、ドラゴンクエスト ダイの大冒険の主人公はダイは小さくても立ち向かうという現実でも実行可能な勇者としての行動を見せてくれます。そのため親近感を感じる作品に仕上がっています。
2020年になって突然リメイクされたドラゴンクエスト ダイの大冒険
ドラゴンクエスト ダイの大冒険が2020年になって、突然リメイク版として登場しました。何故原作から約30年、そして初代ドラゴンクエスト ダイの大冒険放送終了後から28年後の2020年にリメイクされて放送されたかというと、それは
読者が語り継ぐようなアツい展開が多い
この一言に限ります。
しかしこの展開、初代ドラゴンクエスト ダイの大冒険が生まれた理由にそっくりなんです。
原作版ドラゴンクエスト ダイの大冒険が生まれたドラゴンクエストⅢとドラゴンクエストⅣの人気が熱い中で、偶然堀井氏の一言で生まれた異色のドラゴンクエスト。当時は読み切りで終わると思っていたのが読者の熱い要望により、漫画化、アニメ化と当時予想もしなかった出来事になっています。
時代が変わっても受け継がれる勇気で立ち向かう少年の熱い展開
誰もがヒーローになりたいと思ったことがあると思います。しかしそのヒーローが小さい男の子だったら余計に気分が盛り上がりますよね。これは時代が変わっても私達の心の中に継続して居続けている熱い心なんだと思います。
2020年版ドラゴンクエスト ダイの大冒険は2019年よりPS4でのゲーム化、星のドラゴンクエストとのコラボ、そしてドラゴンクエストウォークとのコラボなど、アニメ版がリメイクされる予兆はありました。
実際に2020年10月3日より放送された時は、当時ドラゴンクエスト ダイの大冒険を原作とアニメの両方を見ていた大人にとっては湧き上がってくるものがあると思います。
そして自分の子供が自分と同じようにドラゴンクエスト ダイの大冒険を見て大人になっていく。世代を超えて同じアニメを見る、これがリメイクの本当の理由なのかもしれません。
まとめ
ドラゴンクエスト ダイの大冒険が生まれ伏線や考察を述べてきました。ドラゴンクエスト ダイの大冒険が生まれる前にはその伏線となる2つの読み切り漫画、そして勇者は勇気をもつ者を主軸にすることで、誰でも勇者になれるという作品にもなりました。現在になってリメイクという形で放送されているのは、時代が変わっても変わらない勇気が描かれているからだと思います。もし何かこうではという意見がありましたらコメント下さい。
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