プリンセスコネクト!Re:DiveはCygamesからリリースされているスマホ版アプリ『プリンセスコネクトRe:Dive』を原作としたアニメです。
このアニメについて、SNSなどでの好評の声や、キャラクターのイラストを目して、気にはなりつつも原作のソシャゲをプレイいないので、いざ時間をかけて視聴するとなると二の足を踏んでしまう。
そんな方も少なくないのではないでしょうか?
近年、増えているソシャゲのアニメ化
アニメ化している作品にはライトノベルやコミックなど様々な原作の中でも近年増え始めているのがソーシャルゲームからのアニメ化です。
本記事で紹介している「プリンセスコネクト!Re:Dive」と同じく現在放送中の「社長、バトルの時間です!」。
他にも
- 「Fate/Grand Order」
- 「BanG Dream!(バンドリ!)」
- 「アズールレーン」
などソシャゲ原作でアニメ化されたのが記憶にあたらしい作品も多いです。
ソシャゲからのアニメ化作品は、元のアプリをプレイしているユーザーにとっては自分が手塩にかけて育てたキャラクター達がアニメの中でイキイキ動いていること事態が、やはり感慨深いというかそれでだけでも一種の感動があるかと思います。
しかしその反面、ソシャゲ原作のアニメ化は原作タイトルをプレイしておらず、前知識のない状態から視聴を始めたなら、しっかり本編を見ていないと“アニメに置いて行かれる感覚”になってしまう事があります。
ソシャゲアニメがつまらないのは原作未プレイからアニメに入る仕切りの高さ?
7月になったので更新です。7月中に、ユカリさん、ユイの星6開花したい。
#プリコネR #プリコネ#プリコネR勢と繋がりたい pic.twitter.com/liUIW65xdw
— Ashy@プリコネ/Arknights (@ashy_1123) July 1, 2020
では、上記で述べた“アニメに置いて行かれる”という状態はなぜ起こってしまうのでしょうか?
ひとつは登場する“キャラクターの多さ”があります。
ソシャゲの多くは、ガチャを回してキャラクターを集めていくというゲームの仕様上、登場キャラクターが非常に多いです。
しかも、キャラクターそれぞれにしっかりとした設定や他のキャラとの関係性がすでに出来ている事が多いので続々と登場するキャラクターのなか見ている側は、キャラの設定はおろかキャラクターの名前すら覚えきれず話が進んで行ってしまう…なんて事にもなりかねません。
プリコネRの原作も例にもれず登場するキャラクターの種類は100キャラ以上と非常に多く、その中でもキャラクター達はギルドと呼ばれる子集団に分かれており、そのギルドにもそれぞれ名前があります。
(全キャラのほんの一部です)
初見で覚えるにはなかなかにハードな情報量ですよね。
とはいえ、当然それらの深い設定とそれぞれのキャラクター達を愛する原作からのファンへの期待もあります。
それらの玄人受けと万人受けのバランス。つまり、わかる人には分かるディープな楽しさと、だれが見ても伝わるシンプルな楽しさのバランスをとるのが特に難しいのがソシャゲのアニメ化なのではないでしょうか。
【アニメ】プリコネRの魅力ポイント
コミカルでテンポよく進むストーリー
本作品の制作の監督は「これはゾンビですか?」や「この素晴らしき世界に祝福を!」シリーズを手掛けた金﨑貴臣監督です。
本編は主人公ギルド“美食殿”の4人視点で話が進んでいきます。
主人公・ユウキ
記憶を失って、見知らぬ世界で目覚めた少年。
生活に必要な記憶もなくしているので、初めは一人では買い物ひとつ出来ない赤ちゃん状態です。
(お金の使い方が分からず金貨をかじるユウキ)
コッコロ
自身が崇拝する“アメス様”の託宣に従ってユウキに仕えるエルフの少女。
なにも知らないユウキのお世話をしてくれる様は母性が溢れています!
ユウキの過去を知るアメスとはいったい・・・
ペコリーヌ
空腹で行き倒れている所をユウキ一同に介抱された人間の少女。
いつも明るく元気なムードメーカーです。
コッコロからお腹ペコペコのペコリーヌさんとあだ名を付けられて本人もその呼び名が気に入ってそう名乗っていて自身もそう名乗っています。
キャル
クエスト中に出会った獣人の少女。
実は敵の勢力に属していて、ユウキ達の監視役として美食殿に加入している。
はじめ任務と割り切って接していたが、ユウキ達との過ごすうちに自分の立ち位置について葛藤してゆく。
主にこの4人の視点で物語は進んでゆきます。
それぞれが謎を抱えており、それらがどう絡んで展開してゆくかという点に焦点が置かれているので、見どころがはっきりしていてとても見やすいです。
全体を通して見ても、1話ごとに新しいキャラクターが登場しますが、基本的に1話完結で進んでいくので気軽にみられる構成になっています。
また主人公が記憶喪失というところからスタートしてくれるので、前情報のないところから見始めても自然に頭にはいってきます。
② プリコネRは「このすば」をリスペクト?
このアニメには上記で紹介したこの作品の監督をつとめる金﨑貴臣監督が同じく監督を務める「この素晴らしき世界に祝福を!」シリーズを匂わすネタがいくつか織り込まれています。
なので、「原作のゲームはプレイしていけど、この素晴らしき世界に祝福をは好きだ」という方が見ても楽しめるのではないでしょうか。
このアニメに頻繁に登場するどこかで見たようなモブキャラのイカッチ(左)・チャーリー(右)のリャーリーの声を担当しているのが、「この素晴らしき世界に祝福を!」主人公・カズマを担当している福島潤さんと言う何とも豪華な配役です!
そのキャラのセリフをよく聞くと「この前変な街に行ったんだ、そこでやたらと洗剤をやたらと進めてきて…」とこぼしているシーンがあります。
その町に心当たりが他にもどこか「この素晴らしき世界に祝福を!」を思わせるシーンがいくつか登場しています。
(1話・2話辺りまではどこか影のあるツンデレキャラだったはずが、気が付いたら例の女神様のポジションにハマっていました)
他にも細かいところでクスッとくるポイントが散りばめられているので、逆にプリコネの原作からアニメに入った人が、「この素晴らしき世界に祝福を!」を見返してみても面白いかもしれません!
③ しっかりキャラクターに感情輸入出来てからのクライマックス
コミカルな日常描写の中にうまく組み込まれていた伏線がかみ合っていくクライマックス。
これまで、とにかく楽しそうな日常描写を見てきただけからこそしっかりキャラクターに愛着がわいて、見ていて物語に入り込んでゆけます!
- 記憶を失っていた主人公ユウキは何者なのか?
- ペコリーヌの本当の名前とその正体は?
- 元の主人と今の仲間の間でゆれるキャルはどうするのか?
ここまで少しずつ明らかになり始めていた伏線が一気に収束し始める最終話に注目です!
【アニメ】プリコネRは制作愛が感じられるアニメ
原作ソシャゲ未プレイの層からしても、とにかく表情豊かなキャラクター達が魅力的に感じられて、いわゆる日常系アニメを見るような気軽さで作品に入れます。
そして、いざ試聴し始めてからも今期アニメの中でも屈指の丁寧なつくりに見入っていくので、回を追うごとに見ていてより楽しくなっていくアニメだと思います。
このアニメは、キャラクターの細かい表情変化や仕草が細かく描かれていて、伏線の中身を知る前と知った後では違う見方になったのがとても印象的でした
そんな制作愛が感じられるアニメなので、もし時間に余裕があれば一度試聴した人も、もう一度見返す事で新な発見があるのでぜひオススメです!
コメント