A.I.C.O. Incarnationの最終話では複製人工生体であるアイコが、本物のアイコに脳を移植する手術をして、人工生体であるアイコは消滅するとされていましたが、実際には2人とも生存するという感動的な最終回となりました。最終回を見た時、何故アイコは2人とも助かったのか?と思われた方多いと思います。そんな2人のアイコに秘められた秘密を分析したいと思います。
A.I.C.O. Incarnationの最終回・伏線をネタバレ
どうして二人のアイコが生まれたのか
地上波放送が始まったNetflixアニメ『A.I.C.O. Incarnation』でアイコ本人と人工生体で脳を交換したっていう設定が2話で語られるのですが・・・実はうちのサイト的な該当ではないのです。(最終話まで視聴済み) #AICO pic.twitter.com/0ETjQT03mR
— クロエ (@irekawarimaniax) July 19, 2020
アイコが2人に別れたのは父と一緒に交通事故にあったとなっています。その時に体に大けがを負って、治療にあたったのが由良俊英と伊佐津恭介になっています。
ここからが今回の物語の始まりになります。実は人工生体を用いた脳を交換する手術。わかりにくなるので、本物のアイコをA、生体のアイコをBとします。Aには人工生体の脳を移植して、Bには本物のアイコの脳を移植します。つまりBは体は偽物で、脳は本物という事になります。本アニメではAのアイコがプライマリーポイントに向かうとなっています。
全く予想しなかったアイコがアニメのヒロイン
アイコは交通事故で体を損傷したため、脳を完全複製人工生体に移したとなっていますが…実はアニメの中で行動していたのは交通事故にあった体で、脳が人工生体のアイコでした。
普通に考えて交通事故で損傷した体で良く生活できるねと思われる方多いと思います。アニメの途中ではカーボン・ナノ・ストラクチャーという言葉がよく使われていて、ほとんどの人がアイコは人工生体の方だと勘違いしていたと思います。
交通事故にあった体で何故生活できたのか
実はカーボン・ナノ・ストラクチャーは人工生体からしか出ない人工生体用強化物質の事で、この反応が出ていたためアイコは人工生体の方だと勘違いせざるをえなっかったのですが、実際にはセル・アセンブラが本物のアイコの体に投与されていたんです。つまり完全な人工生体ではなく、部分的人工生体だったという事になります。
セル・アセンブラは2を由良俊英が開発しており、より新陳代謝と細胞分裂を促進してくれるものを本物のアイコに投与しています。ここで考えるのですが、確かに交通事故にあった体は治療しないと治らないわけで、セル・アセンブラ2を投与して、本物のアイコの体の治療もしていたのかもしれません。
しかし、例え部分的人工生体だったとはいえ、生身の体で様々な重火器を使いまくるわ、屋上から飛び降りるわ、凄いことをしていましたね。もしアイコ自身が本物の体と知っていたら、こんなことしなかったかもしれませんね。
アイコの治療中に起こったバースト現象とは
橘アイコが交通事故にあってその治療中に起こった事故となっており、詳細を述べると治療中に使用していた人工生体の細胞が暴走とされています。2人にアイコを作ることになった人工生体への脳の移植という対応が、人工生体自体非常事態を感じて異常増殖を繰り返するという現象をバーストを起こしました。もともとアイコの本物の体の治療が終わるまで、脳を人工生体に移すという対応をしていたのですが、それがアニメのような世界を生み出したと言った形になっています。
もしアイコの治療が人工生体を使用した治療をしなければ、このような事が起こらなかっかもしれません。しかもこの事故で雄哉の人工生体である由良俊英も亡くなっているなど、今回のアニメの起因となる出来事が多々起こっています。
本物のアイコを構成している2つの仕組みの正体
本物のアイコが人工生体として活動しているのは2つの仕組みが大きくかかわってきます。それはカーボン・ナノ・ストラクチャーとセル・アセンブラになります。こちらの仕組みについて詳しく説明します。
カーボン・ナノ・ストラクチャー
人工生体用強化物質と呼ばれており、炭素で作成された超極小の構造体を人工生体の中に作り上げて強度を増しているという内容になっています。つまり、体に様々な部分を強化して筋力、耐久力を上げるといった内容になるのですが、その仕組み上女の子でもバズーカーなどの反動が来る重火器も軽々と使用できるという感じになります。しかし、この仕組みは人工生体にしか使うことが出来ず、本物の体で活動していたアイコが投与できたのは、部分人工生体だからといった理由があります。
セル・アセンブラ
人工生体の細胞分裂や新陳代謝を促す働きがあるナノマシンで、雄哉にも使ってあるものになります。ただアイコに投与されたのは由良俊英が開発したとされているセル・アセンブラ2が投与されており、セル・アセンブラよりも人工生体の細胞分裂や新陳代謝を促す力が強いとされています。そのためアイコはダメージを受けてもすぐに回復してし舞うという能力を持っているわけですね。
アイコが最終話で元通りの体に戻った仕組み
アイコはプライマリーポイントで手術をして、元通りの体に戻ったとなっています。しかし、どちらのアイコも人工生体で、そもそも脳を入れ替えても拒否反応が出るのではという心配がありました。そこで一役買って出たのがグミちゃんという人工生体の生き物です。
人工生体の拒否反応が出ない様に手術用のカプセルに入る時に一緒に入っていきました。雄哉自身もグミちゃんが人工生体として、アイコの情報を持っていることが手術が無事に成功した要因だと言っていましたが、そもそもグミちゃんがいたのは偶然の事で、アイコのお父さんが作っただけにもしかしたら必然だったのかもしれません。
最終話で日常生活に戻ったのは本物の脳で、本物の体のアイコ
結果的に本物が本当の日常生活に戻るという形になったのですが・・ここで疑問なのはプライマリーポイントに向かっていたのは本物の体で、偽物の脳を持ったアイコだったことです。そのため最終話ではアイコBが助かったお母さんと弟に一言言ったわけです。凄く切ないのですが、アイコBは体や脳全てが人工生体のため、本物のアイコのように生活をすることが出来ませんでした。
人工生体のアイコと神崎雄哉は自分たちの世界を探す
最終的にA.I.C.O. Incarnationの最終話では、人工生体のアイコと神崎雄哉は自分たちが存在していい世界を探し始めます。ただ偽物のアイコとは言え、本編で活動していたのは偽物の脳と本物の体を持ったアイコBのため、みんなに会いたいと雄哉に伝えます。雄哉はその問いに対して、いつか会えたらいいねと返しますが、この後ループするようにアイコの転校のあいさつシーンが流れます。
もしかしたら2人が目指す世界はA.I.C.O. Incarnationで過ごした学校生活なのかもしれません。女子中学生と男子中学生として当たり前に学校に行き、当たり前に学校生活を送って、当たり前に恋をするそんなん日常を望んでいたのかもしれませんね。
A.I.C.O. Incarnationの結末はハッピーエンド
#A.I.C.O. -Incarnation- 12話(終)
振り返ってみると最初の数話と最終回が
ずば抜けて良かったビジュアルは文句なし
納得できる終わりを迎えることができて
正直ほっとしている中だるみな所を圧縮して
映画にすれば
SF作品として良作になりえたと思う pic.twitter.com/OGQI4jL4L0— とゆら (@toyura1) October 13, 2019
多目的手術装置「アルサス」に辿り着く雄哉たち。ついに、アイコの体の交換手術が始まろうとしていた。しかし、伊佐津の暴走は留まるところを知らず、人型マターの群れが雄哉たちを襲う。そこへ駆けつけたのは、相模たちダイバーだった。アイコの固い決意を知り、覚悟を決めるダイバーたち。そして雄哉は手術を前に、自分自身の思いをアイコに告げる。雄哉とアイコ、共に歩んできた二人が選ぶ未来とは――。
出典:「A.I.C.O. Incarnation」公式HP
最後は当初人工生体のアイコの脳を本物のアイコに移すことでマターの暴走を止めるという話で、人工生体のアイコは消滅するという内容でしたが、実際にはグミちゃんが現れたことでその未来は変えられました。どちらのアイコも助かるという誰もが幸せになれるハッピーエンドでした。
本物のアイコを守るために存在した人工生体とのアイコと、バーストの治療中だった本物のアイコ。2人が存在していい世界になったのは凄く良かったです。そして人工生体のアイコは神崎雄哉と、本物のアイコはまた家族といつもと変わりない日常を送るなど、全てが元に戻ったかのように進んでいきます。
そして神崎雄哉人工生体であるアイコが存在していい世界をこれから作っていくという道を選んでいきます。最後にわかるのですが神崎雄哉も由良俊英の人工生体で、自分たちが自分らしく過ごせる世界を探していくのでした。
結果的に助かった人工生体アイコ
やはりそう来たかといった感じです。あくまで最後は話をハッピーエンドにもっていくという流れになります。これまでダイバーのリーダーがマターにやられてしまったとか、悲しい話ばっかりだったので、凄く嬉しい話の展開です。最後は人工生体のアイコも助かったという形になりました。
人工生体のアイコが助かったのはグミのおかげ?
何となくアニメの中で自然と現れたこの青色のグミちゃん。実はこの子が今回のハッピーエンドのキーポイント。いつものアニメのかわいいお供かなと思っていたら、最後に大活躍します。このグミは偶然なのかアイコのお父さんが働いていたホロス・ハビリスと呼ばれている会社で開発されたホロスタイプなんです。そして体全体が人工生体というのが今回のハッピーエンドに欠かせません。
人工生体であるアイコが助かった仕組み
人工生体のアイコから本物のアイコに脳を移植すると、人工生体のアイコは消滅する仕組みにあります。その理由は人工生体のアイコはすでにマター化しており、そこに脳を移植したら今までのアイコという形で存在できないからです。確かに体がマター化しているので、異物となり元の正しい脳を移したら存在できないですよね。
しかしそれでも神崎雄哉はアイコの体を元に戻すという意気込みで手術を行うのですが、先に説明したような危険要素があるので、現実だけ見ると不可能という事はわかっていました。しかし、ここでグミちゃん体を変化させて、手術用のカプセルにアイコと一緒に入っていきました。
そこで起こったのは不思議な現象。脳を取り出されたもう一人のアイコが生まれ変わるように肉体を構成していました。つまり2人のアイコが無事存在することが出来たという事になります。
なぜ助かったのかという事になるのですが、それはグミがアイコに覆いかぶさるように変化してアイコの情報を自分の生体に取り込んで、その情報をもとにマター化したアイコを守ったという事が一番しっくりきます。つまり、もう一人のアイコは脳を移植されることにより、アイコであることが維持できなくなります。そのため当初消滅するという話だったのですが。実際はグミちゃんがアイコの情報を自身の体に取り入れることで、マター化しようとしたアイコを正常に戻したと考えられます。
まとめ
A.I.C.O. Incarnationの一番の見どころは二人のアイコが結果的に生存しているという事です。特にその理由を詳しく見てみると納得できるところもあり、詳しく分析しておくとさらA.I.C.O.Incarnationの最終話がわかりやすくなります。アニメ本編を見る前にこちらの記事を読んでより内容を深めて下さい。
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